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第十九作 花あやめ(転載禁止)

since 2022 .9.2

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原作 『母の罪』  バアサ・エム・クレイ女史 作

1902年(明治35年)6月17日から10月5日まで新聞「萬朝報」に「花あやめ」の題で連載された。


『椿説 花あやめ』は2022年7月4日より連載開始し、8月30日を以て完結。



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花あやめ


連載後期

 今回の「花あやめ」は連載をめざして、2022年3月13日ころから準備を始めた。話の内容は、イギリスの蔵戸子爵の息子太郎次郎がオックスフォード大学を卒業し、社会に出る前に、世界の世情を観察する為に世界旅行をしていて、旅行が終わりアメリカから帰る途中で海難事故に会い、溺死したと見られるということだった。
 第40話くらいまで準備してから連載を始める積りで居たが、第23話辺りを準備して居る時に、北海道の知床岬遊覧をしていた船が沈没したとの事故が報道された。
 丁度この「花あやめ」の話が、突然海難事故で二人の後継者を失った蔵戸子爵が絶望し、生きる気力を無くして、病気になってしまうが、何とか歴史ある蔵戸子爵家の存続を図る為、死ぬ前に相続人を決めようと、気力を振り絞っている辺りだった。
 突然に事故などで、身内の誰かを失った喪失感、悔しさは、並大抵では無いと思い遣られる。
 此の「花あやめ」の話は、何とか蔵戸子爵が気を取り直せる結末で終わったが、知床遊覧船の事故は4か月以上を経た、9月2日現在で、未だ半数近くの人の行方が判明して居ないと言う事だ。
 篠原常一郎氏のユーチューブでの話によると、遊覧船の社長の誠意ある対応が望まれる状況だとのことだ。

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『椿説 花あやめ』のあらすじ 1

第1回~第10回

 イギリスの貴族、蔵戸(くらど)子爵は傾いて居た子爵家を30年かけて立て直し、莫大な財産を築いた。蔵戸子爵には太郎、次郎の二人の息子が居り、オックスフォード大学を卒業して、実社会に出る前に、世界を見聞する為に世界旅行に出かけて居る。

 蔵戸子爵はこの二人の息子が世に出て、貴族社会で活躍し、昔の様に蔵戸家の存在を世に知らしめることを期待している。

 太郎次郎が乗った「プリンス号」がアメリカのニューヨークを出港したとの知らせがあり、今日にもイギリスに帰って来るかと待っている。
 そんな所にタイムズがプリンス号の遭難沈没を知らせた。
 
 二人の息子を同時に失った蔵戸子爵は気落ちして、抜け殻の様になる。
 弁護士に蔵戸家の相続人を決めるように諭され、蔵戸子爵は蔵戸家を相続する類縁者を弁護士に調べさせると、最も近い類縁者に梅子と松子という優劣の付けがたい娘が居る事が分かった。


 『椿説 花あやめ』のあらすじ 2

第11回~第20回

 期待して居た二人の息子を、乗って居た船の沈没で同時に失った蔵戸子爵は、気落ちして抜け殻の様になる。
 此のままでは蔵戸家が断絶してしまうので、相続人を選定しなければならないと弁護士に促され、蔵戸子爵は弁護士が調べた、4代前に蔵戸家から分かれた遠縁の相続候補の娘二人の品定めに出かけた。
 &size(18){一人はイギリスの南海岸の町ノスヒルドに住む画家の17歳の娘春川梅子。
もう一人はロンドンに未亡人となった母親と暮らす草村松子という18歳の娘だ。};
 二人の娘に逢った蔵戸子爵は、それぞれの娘の持ち味は異なるが、優劣が付けられない良さが有り、何方を相続人にするか決められず、二人の娘を子爵の屋敷に招いて逗留させ、弁護士と子爵の姉にも逢わせて、三人で選定する事にする。


 『椿説 花あやめ』のあらすじ 3

第21回~第48回

蔵戸家に到着した、梅子、松子は、蔵戸子爵、葉井田夫人、瓜首弁護士によって、蔵戸家の相続人には、何方が適任かあらゆる方向から注意深く観察される事に成った。
 瓜首弁護士は長年の弁護士という仕事で培った鑑識眼が有るので、私に係れば直ぐに相続人にどちらが適任か判断が附くと、豪語して居たが、梅子、松子の実物に逢って見ると、此方の方面は梅子が優れて居るが、あちらの方面は松子が優れて居ると云う具合で、蔵戸子爵が選べなかったように、梅子、松子の優劣は中々付けられなかった。


 『椿説 花あやめ』のあらすじ 4

第49回~第57回

 蔵戸家の二人の息子太郎、次郎が乗船していたプリンス号が沈没し、生存者は居ないと思われていたが、沈没して数か月経った、翌年の春、タイムズ紙に沈没したプリンス号に二名の生存者が居たとの報が掲載された。
 此の報を見た松子の母の草村夫人はこのタイムズの記事が蔵戸子爵の目に触れるのを恐れ、タイムズを密かに部屋に持ち帰り、暖炉で燃やしてしまった。
 一方ロンドンに帰って居た瓜首弁護士の事務所に、病気に罹(かかっ)てやせ細ったと思われる、独りの青年が訪れた。蔵戸家のプリンス号の沈没で溺死したと思われた次郎であった。



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